「こもれびコーヒー」、話し合い中です!

 3周年記念イベントを終え、4年目を迎えた「こもれびコーヒー」では、定例の水曜日のミーティングで長めに時間を取り、改めて「参加しているメンバーにとってコーヒー焙煎とはどういう場なのか」ということを考える話し合いをしています。

 2005年の年末に始まった「コーヒー焙煎プロジェクト」は当初、「交流サロンに続く、もう一つの居場所作り」という位置づけでスタートしました。最初の一年間は「焙煎同好会」のような形で、ゆっくりと東ティモールの状況や焙煎機の使い方をみんなで学んでいったのを覚えています。

 2007年1月には、念願の「こもれびブレンド」が完成し、試験販売を開始しました。その後、イベントでの販売が好評だったのを受け、本格的な販売を開始。今では多くのお客様に愛飲していただけるようになりました。

 ただ、そのことはコーヒーという商品を通して、お客様にも責任を持つことを意味します。焙煎作業だけに限らず、原料の豆の仕入れや管理、ハンドピック、袋詰め、ご注文の確認、発送作業など、一連の作業をスムーズにおこなう必要が出てきます。その中でメンバーの入れ替わりもあり、焙煎は次第に「仲間の居場所」というより「仕事」としての側面が強くなってきました。

 もちろん「仕事」と言っても、定期的なミーティングや懇親会の開催など、仲間作りという側面がなくなったわけではありません。しかし、今後の「こもれびコーヒー」の方向性を考える上で、「この場をどういう場にするのか」という話し合いは避けて通れないとみんな感じるようになりました。

 今も継続して話し合いは進行中です。話し合いの結果については後日またお知らせさせていただきたいと思います。 <もやい>もそうですが、「こもれびコーヒー」もトップダウン式の組織ではなく、参加している一人ひとりの気持ちを大切にしながら話し合いで物事を決めていきたいと考えています。まどろっこしいところもあるかもしれませんが、ぜひあたたかい眼で見守っていただけるとありがたいです。(稲葉剛)

     コーヒーの定例会議の様子です。

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こもれびコーヒーは、東京新宿区にあるNPO法人自立生活サポートセンター・もやいが運営する交流サロンです。フェアトレードのコーヒー豆を焙煎し独自のブレンドを作るという過程を通して、多くの当事者(生活困窮者)が作業にかかわり、喜びと自信を共有するスペースです。また「世界の貧困問題と日本の貧困問題をつなぐ」という大きな課題に取り組んでいます。
アートのワークショップやコーヒーの試飲会などを開催し、地域との交流にも取り組んでいます。