Sing With Your Neighbors (THE BIG ISSUE SUPPORT LIVE Vol.2)

去る10月1日土曜日、南青山のお寺、梅窓院の祖師堂にてビッグイシューサポートライブ
第二弾が行われました。このイベントは、シンガーソングライターで作家でもある寺尾紗穂
さんが、ビッグイシューをもっと多くの人に知ってもらいたい!との思いで企画し、ビッグイ
シュー、ひとさじの会、日本元気塾、MIDI INC.の協力によって進められ、実現しました。
もやいも企画段階から参加させていただいています。

寺尾さんは、サロンの常連さんだった故坂本さんをモデルにした曲も作られています。
もやいが寺尾さんとつながったのも、坂本さんが縁を結んでくれたのが始まりです。

*寺尾紗穂さん公式ウェブサイト
http://www.tblegs.com/terao/win/
*「アジアの汗」プロモーションビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=JBvpqKFDd9w

今回のイベントでは、こもれびコーヒーの紹介、そして坂本さんが生前描いた絵も展示させ
てただきました。


~坂本さんの絵の前で。コーヒーチームの小野寺さんと大久保さん~ 

ライブ当日の1日、予報では雨でした。もやいはコーヒーチームによるコーヒー販売、碓氷&
南さんペアによる炊き出し、稲葉の座談会出席を担当していて、室内で行われる座談会
はともかくとして、コーヒー販売と炊き出し提供場所は会場の外。雨だったら客足に響くねー
と数日前から心配していたのですが、予想に反し、当日は何とも気持ちの良い秋晴れと
なりました。

会場の入口付近に駐車したイカしたキッチンカーは元気塾さんからお借りしたもの。その
中で碓氷&南ペアが黙々と野菜を刻み、仙台の郷土料理「おくずかけ」をこしらえます。
その隣では「ひとさじの会」のメンバー達が4時半起きして作った愛情いっぱいのおにぎり
がズラリ。これらは無料。出演アーティストをはじめ老若男女が列に並び、穏やかな秋の
空の下、舌鼓を打ちました。

こもれびコーヒーは、コーヒー販売に最も適した場所――禁煙エリアのすぐ隣にテントを
張って陣取り、Hさんが丁寧に入れたコーヒーに、マダムK子さんお手製のクッキーを付け、
お客様にサーブさせてもらいました。「お好きなクッキーを一つお選び下さい」と言うと、
お客様の顔がほころびます。えー、いいんですか?どっちにしようかしら?と喜んでいただ
けるのがとても嬉しいひととき。K子さん、いつもありがとうございます!

 

この日、こもれびコーヒーは予想を遥かに上回る人気でした。光照院の吉水さんが作って
下さったバルーンアートのお花がコーヒーテントに文字通り花を添えています。何とも可愛
らしいこもれびカフェの出現です。お花とコーヒーの香りに誘われて、お客様が大勢訪れて
下さいました。

会場ではcero、前野健太、タテタカコ、寺尾紗穂、ジンタらムータ、太陽バンド、当事者さ
んで結成されたブルースカイハーモニカバンド、バロン、ビューティフルハミングバード、
ムッシュかまやつが集まった観客をウットリさせたり興奮させたりしておりました。ライブを
満喫したお客さん達が口々に「いやぁ、すごかった!!」とか「涙が出た」などと感想を言い
ながら出てくるのを、半泣きになりそうなくらいに羨ましいと思いながら、晴れやかな表情の
皆さんがコーヒーを飲んでくれ、青空の下楽しそうに歓談するのを眩しいような気持ちで眺め
ておりました。普段は接点がないかもしれない当事者さんやお客さん、アーティストがここ
でつながって炊き出しやコーヒーを手に穏やかに会話を交わしているのが素敵でした。

アーティストのライブ目的で集まった皆さんは果たして貧困問題や座談会に興味があるの
かしら?と心配をしていたのですが、この予想も大きく裏切られました。

一橋大学イノベーション研究センター長教授であり日本元気塾塾長の米倉誠一郎さんが
座長のTHE BIG ISSUE座談会、パネラーはビッグイシュー東京事務所マネージャーの
佐野未来さん、光照院の吉水さん、ビッグイシュー販売者のIさん、寺尾紗穂さん、もやい
の理事長稲葉で構成されています。米倉さんの軽快な司会で貧困問題に関する議論が進
められ、多くのお客さんが熱心に聞いて下さいました。私も座談会を聴いていて、素晴らし
い連携だなぁと感心し、横のつながりの大切さを再確認しました。米倉さんには、こもれび
コーヒーの宣伝もしていただいたお蔭で、座談会終了後、本当に一瞬でコーヒーが完売し
てしまいました。米倉さん、皆さん、ありがとうございました。

私は日頃から、日本の貧困問題を知って欲しいと願って活動をしていても、なかなか偏見
の壁は崩れず、一向になくならない自己責任論などに悩んでいるのですが、このイベント
にはとても不思議な力があり、貧困、貧困と声高に叫ぶまでもなくいろいろな人が集まり
混じり合い、違いの垣根をあっさりと超えて同じ場所に共存し、気持ちの良い時間を共有し
て笑って帰って行く。何だか不思議な現象を見たような気持ちでした。

寺尾さんと坂本さんの出会いから始まって、関係団体やアーティスト、そして集まって下さっ
たお客様がつながり、夢みたいな一日となりました。秋の晴天が、参加者の熱意がもたら
した好日。企画者の寺尾さんは、これを一夜で明ける夢で終わらせるつもりはなく、今後も
ずっと続けて行かれると宣言してらっしゃいます。もやいもこもれびコーヒーも来年の参加
を今から楽しみにしております。今回来られなかった方も来年は是非!!
                                                  〈小林〉