2012年6月25日、これまで長い間、コーヒー染めでお世話になった森陽子さんの
送別会を飯田橋の居酒屋で行いました。

もやいのコーヒー焙煎プロジェクトが6年前に始まり、焙煎の過程で廃棄するクズ豆を
「捨てちゃうのは勿体ないね。何かに使えないかね」と誰かが言い出したのが
きっかけでコーヒー染めが誕生し、森陽子さんが指導をして下さるようになりました。
私(小林)がもやいを知るずーっと前の話です。

森さんはとっても不思議な方で、独特な雰囲気をお持ちです。
透明感があるというのでしょうか。東京の雑踏に埋もれても、決して流されず、
悪いものを寄せ付けないしなやかな心の強さ、美しさを持ち、目に見えるもの、
見えないものの一つ一つを慈しみながら過ごしている、そんな勝手な印象を
私は持っています。

森さんの何でも受け入れてくれるゆったりとしたお人柄に惹かれ、コーヒー染めは
多くの人たちの安心できる居場所となり、コーヒー染めだけにとどまらず、藍染め、
草木染めへと展開し、染めた布で巾着やブックカバーを作ったり、コーヒーの麻袋で
バッグをこしらえたりと、活動の内容はどんどん豊かに、活発になりました。 
最近はイベントなどで販売させていただく機会も増えていたので、読者の中には
染めの作品をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

森さんは、7月から東京を離れ、兼ねてからの念願だった田舎暮らしを始めます。
新しい土地は長野県安曇野市。
コーヒー染めのメンバー達も、焙煎メンバー達も、「安曇野に森さんを訪ねるツアー」を
実現するため、これからコツコツと旅行積み立てを始めようと話しているところです。

一年後になるか二年後になるか分かりませんが、安曇野の美しい景色の中、
ノビノビと暮らす森さんと再会できる日が今から楽しみです。

森さん、今までお世話になり、ありがとうございました。
そしてお元気で!!

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中央の赤い服の女性が森陽子さんです。

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語る森さん&須田さん

森さん最終日花束贈呈ブログ用.jpg

最終日の花束贈呈。
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こもれびコーヒーは、東京新宿区にあるNPO法人自立生活サポートセンター・もやいが運営する交流サロンです。フェアトレードのコーヒー豆を焙煎し独自のブレンドを作るという過程を通して、多くの当事者(生活困窮者)が作業にかかわり、喜びと自信を共有するスペースです。また「世界の貧困問題と日本の貧困問題をつなぐ」という大きな課題に取り組んでいます。
アートのワークショップやコーヒーの試飲会などを開催し、地域との交流にも取り組んでいます。