3月11日、とすねっと(東京災害支援ネット)が福島からの避難世帯に
対して開催するチャリティディにこもれびコーヒーも参加して来ました。
避難世帯にとっては、きっともっとも辛いあの日の記憶が甦る日。

それでも、地下一階で行われていたバザーが終わり、ゲストの皆さんが
徐々にカフェのある9階にやってくると、会場は子供達の笑い声やお母さん
達の再会を喜ぶ声で大変な賑わいになりました。
広い会場が狭く思えるほどにごった返していたのは、今回学生ボランティアさんが
大量に来てくれたからでもあります。それぞれ持ち場で楽しそうに動いていました。

毎回顔を合わせる生田斗真似の男の子もやってきました。彼は人懐っこいので
どこに行っても人気者。こもれびコーヒーのおじさん達もメロメロなのです。
しかし、毎回顔を合わせ、結構なコミュニケーションを重ねているにも関わらず、
「覚えてる?」と聞くと、毎回必ず「ううん、覚えてない!」と確信に満ちた答えが
返ってくるのが切ないです。私達の魅力不足でしょうか?

私達が出張カフェを開いた9階会場では、法律家によるワンポイント講座も
行われました。避難世帯の皆さんの明日の生活に直結する「補償」に関する
法的ノウハウや注意点などが説明され、熱心に耳を傾ける避難家族の方が印象的です。

チェルノブイリからのゲストもあり、福島の皆さんとの交流を楽しまれていました。

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お昼時間のほんの短い時間のコーヒー提供でしたが、間断なくコーヒーを求めて
来てくれる方々がいてくれたので、コーヒースタッフはみな大忙しでした。
ひたすらコーヒーを落としては出し、落としては出しを繰り返します。
毎月のチャリティディで顔を合わせる福島の皆さんに、今日も焙煎して
ちょうど良い頃合いのこもれびコーヒーを飲んでいただく。
飲んだ皆さんが少しでも「美味しい!」って思ってくれたら。少しでもホッとしてくれたら。
お友達と会話が弾むきっかけになってくれたら・・・。そんなことを願いながら。
結局、120杯のコーヒーを飲んでいただきました。

コーヒーを淹れる.JPG
集合写真②.JPG

本日は13:30から聖堂で311記念ミサが行われ、私達コーヒーメンバーも
今回初めてミサに参加しました。
ミサの最中、すすり泣きや嗚咽が聞こえ、私はただ下を向き身を固くしていました。
改めて、彼らがまだ深い苦しみの中にいて、しかもまともな補償すらされず、
明日の不安に苛まれながら出口が見えない日々を生きている事を再確認しました。

一年前のこの日、突然断ち切られた多くの魂が安らかであるよう、
被災した皆さんが一日も早く生活を再建できるよう、
子供達の笑顔や夢が守られ、元気に育つよう・・・、
すぐ近くのイグナチオ教会で鳴らす鎮魂の鐘が響く中、
固く目を閉じ祈りを捧げました。

2月25日、朝から雨が降る中、コーヒーメンバー4名で横浜市の大倉山に
出掛けて来ました。<もやい>やこもれびコーヒーとつきあいの長い
映画監督飯田基晴さんの「今日も焙煎日和」と「いぬとねことにんげんと」が
大倉山ドキュメンタリー映画祭で上映されるからです。

「今日も焙煎日和」が撮られたのは、コーヒー焙煎チームが生まれた6年前。
ホームレス経験のあるおっちゃん達が集まって、ああでもないこうでもないと
コーヒー豆を囲んで試行錯誤を繰り返していたころの記録です。

25日、26日の二日間に渡って映画祭が行われるのは、東横線大倉山駅
から急な坂をえっちらおっちら上った高台に建つ横浜市大倉山記念館です。
歴史を感じさせる重厚な石造りの建物が私達を迎えてくれました。

入口を入ってすぐのお部屋で映画祭実行委員の皆さんが手作りのケーキや
飲み物を販売しており、その端っこに場所を借り、こもれびコーヒーも
コーヒーと、初代コーディネーターであるうてつあきこが記したコーヒー焙煎の
記録「つながりゆるりと」を販売させていただきました。

雨降りにも関わらず、会場にはたくさんのお客さんがお見えになり、
映画やケーキを楽しみ、それぞれの映画の監督らと談笑しておられ、
カフェスペースには終始温かな空気が漂っておりました。
「今日も焙煎日和」もたくさんの方々に観ていただくことが適いました。
映画が終わると、映画の登場人物である焙煎メンバー達が前に呼ばれ、
挨拶などをさせてもらい、飯田監督や観客の皆さんからの質問にお答えしました。
「俺、恥ずかしくてイヤだよぉ、サングラスかけてくれば良かった」「挨拶なんて
絶対しない」なんて最初は言っていた照れ屋のスタッフも、なんてことはない、
その時になれば堂々と饒舌に話してくれるのです。

私も久しぶりにこの映画を観ました。1年半前に焙煎チームに参加した
私としては、5年前のメンバー達の様子は何度見ても新鮮です。そして
何度見ても胸がいっぱいになってしまいます。

飯田監督、実行委員の皆さん、嬉しい機会をありがとうございました。
物販のコーヒーは26日の分まであっという間に完売。
買って下さった皆さん、ありがとうございました。
焙煎メンバー達の人生がブレンドされたコーヒー、気に入っていただけたら幸いです。

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去年の震災からちょうど11か月の2月11日、こもれびコーヒーは聖心女子大学で                    開催された「とすねっと」企画のチャリティディに参加してきました。
震災後、福島から東京に避難されている方は8500人以上いらっしゃると言われており、
その数は日々変動しているものの、たくさんの方々が今も東京で生活しておられます。
「とすねっと」は震災直後から東京に避難している家族を支援している団体で、
こもれびコーヒーもほぼ毎月開催されるチャリティディに参加し、コーヒー提供をしています。

今回は初めての会場でした。聖心女子大学!!普段自由に入れない場所ですし、
独特のイメージもあります。わくわくして向かった大学のキャンパスは、歴史的価値の
高そうな建築物を擁したとても美しいキャンパスで、当日は午後からチャペルにて
卒業生の結婚式も行われていた模様です。

カトリックの聖心女子大学に、この日「服の選択を間違えた」としきりに悔やむ人物が一人
おりました。とすねっとスタッフのOさん。彼がこの日、着てきてしまったのがコレ。
「寒くないのに上着脱げなくて・・・」と困っているのが可笑しかったです。                         

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さて、会場となったマリアンホールの二階に、こもれび出張カフェ本日も開店です。 

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「このコーヒーの味を楽しみにしていたのよ〜」とお客さんが言って下さると、
コーヒーメンバー達も俄然張り切ってしまいます。ボランティアのK子さんのクッキーと
Sさんの生チョコケーキをお勧めすると、皆さん顔がパーッと明るくなるのも嬉しい。

会場には子供の遊び場も豊富に設置され、元気な子供達の声が響いていました。
福島から避難されているご家族の多くは、父親を福島に残しているケースが多い為、
いつもは母子が多いのですが、今回はお父さんの姿もちらほら見られ、そのせいか
子供達のテンションがいつもと違うように見えました。

会場一階ではいつも通りバザーが開催され、二階ではこもれびコーヒーのほかに
法律相談、アロマのハンドマッサージ、綿あめやフリートレードのホットココアを提供する
カウンターができました。 お母さんと並んで、小さな女の子がハンドマッサージを受ける
かわいい姿も。マッサージを施す側も、見ている私達も笑顔満開です。

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私達は参加できませんでしたが、別会場ではマリンバ演奏やミサも行われました。
一年近く経過した今も故郷を離れ、慣れない土地で父親と離ればなれ暮らし、
満足な補償もないままに貯金を切り崩しながら不安に包まれて暮らす参加者の皆さんの
心がほんの少しでも慰められますように。

次のチャリティディは震災からちょうど一年の3月11日。
皆さん、またお会いしましょう。

http://blog.goo.ne.jp/tossnet
とすねっとのブログはこちら。寄付のご協力をお願いします。

映画祭のお知らせです。

第5回 大倉山ドキュメンタリー映画祭
2012年2月25日(土)〜26日(日)  

普段は見る機会の少ない自主制作のドキュメンタリー映画を
上映する 映画祭が、横浜の大倉山記念館で催されます。  
今回が第5回目にあたる大倉山ドキュメンタリー映画祭では、
「いのち」を めぐる11本のドキュメンタリー映画が集められました。

もやいの交流事業であるコーヒー焙煎。
ホームレス経験のあるおじさんたちがサロンに集まって、
サロンで出す コーヒーを自ら焙煎しようと思いついたのがその始まりです。
今では日本中からご注文をいただくようになった「こもれびコーヒー」。
その味ができるまでのけんけんがくがく、紆余曲折が記録された
「今日も 焙煎日和」(飯田基晴監督)も、25日土曜日にBスクリーンで
上映されます。 この機会に是非、ご覧になって下さい。

映画に登場する焙煎チームのおじさん達も、この日はスクリーンから
抜け出して(?)映画館でコーヒー販売を致します。
映画を観て、 こもれびコーヒーを飲んでみたくなりましたら、是非お試しください。  
映画祭の期間中、大倉山記念館の素敵な一室でドキュメンタリーカフェも
開催されます。実行委員会の自慢のケーキ、クッキー、軽食、飲み物が並び、
ドキュメンタリー映画のDVDや関連書籍なども販売される予定だそうです。
上映作品の監督と歓談する機会もありますので、どうぞお立ち寄り下さい。  

詳しくは以下のブログで・・・  
http://blogs.yahoo.co.jp/ookurayamaeiga/1945898.html
大倉山ドキュメンタリー映画祭公式ブログ  

1月も半ばを過ぎましたが、明けましておめでとうございます。

こもれびコーヒーの焙煎メンバー達もみな元気で2012年を迎えました。

温かい言葉を添えた年賀状を下さった皆様、ありがとうございました。

メンバーで楽しく嬉しく拝読致しました。

今年も、心をこめてコーヒーを焙煎致します。

引き続き、こもれびコーヒーをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

        こもれびコーヒースタッフ一同

2011年12月14日(水)

早いもので、もう12月も半ばとなりました。
街のあちこちでチラチラと瞬くクリスマスイルミネーションがキレイですね。
こもれび荘も24日のクリスマスパーティに向け、小野寺さんが飾り付けを
開始しています。慌ただしい年の瀬ですが、飾り付けを見るとウキウキしてきます。
クリスマスパーティでは、こもれびコーヒーも70杯ほど準備しておりますので、
お近くにお住まいの方は是非お立ち寄り下さい。

さて、今日はコーヒーメンバーみんなで年賀状書きをしました。
前日から下書きをした用紙を持ってきた石川さんも、最近お手伝いに
来てくれるSさんも、フラッと立ち寄ってくれたAさんも、みんなで心を込めて
一枚一枚書きました。お世話になった皆さんに、感謝の気持ちが届きますように。

12月4日、とすねっと企画恒例のチャリティディが四谷のニコラ・バレにて行われました。
バザーやハンドマッサージ、こもれびコーヒーの提供などはこれまで通りですが、時は既に
12月、クリスマスシーズンです。
なので、とすねっとの皆さんが子供たちの為に「スタンプラリー」を企画していました。
会場のあちこちに散らばる、サンタやトナカイ、コーヒー豆などのアイテムを探しだし、
シールを貼ってもらうとプレゼントが貰えるよ♪♪という楽しいゲームです。

スタンプラリーブログ用.jpg
理事長大忙し2ブログ用.jpg

こもれびコーヒーは「コーヒー豆をさがせ!」で参加。左下の部分に緑の生豆と、焙煎して
こんがり茶色のコーヒー豆を貼り付けて行きます。わらわらと子供が集まり、理事長も
手伝ってくれた反貧困ネットワークの大河内さんも大忙しです。
サンタとトナカイは会場となっている地下や、受付のある一階、ランチ会場である9階を
行ったり来たり神出鬼没にしていました。サンタとトナカイのツーショットです。その正体は、
とすねっとの代表森川弁護士さん(サンタ)と事務局長の山川弁護士(トナカイ)。子供達に
大人気でしたね。

トナカイさんとサンタさんブログ用.jpg

この日は元福島在住で現在は京都府に暮らすアーティストのジェフ・リードさんと
漫画家でボランティアの森生さんが来て下さり、似顔絵ワークショップが開かれました。

ジェフさんコーナーブログ用.jpg
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ジェフさんは常にモデルとなる人と共同制作で絵を描きます。
子供たちの選んだ色、表情で肖像を描き、その後、子供達が自由に絵を描き加えていき
完成します。ジェフさんはホームレスの人々の肖像を描いてきた人ですが、震災以降は
被災地の子供達を描いています。モデルの数はもうすぐ100人になるそうです。
ジェフさんの描いた被災地の子供達は、現在新宿駅構内(東口)の喫茶店BERGで展示
されています。12月31日までの予定です。是非、足をお運び下さい。

http://www.berg.jp/exhibition/2011ex12/2011ex12.html
ジェフ・リードと福島の子どもたち Strong Children Japan @ベルク

この日も、こもれびコーヒーにはたくさんの方が訪れてくれました。
ソフトドリンクやクッキーを喜んでくれる子供達、「ここのコーヒーは美味しいわねぇ〜」と
コーヒーメンバーみんなが笑顔になってしまう言葉をかけて下さる方もいました。嬉しいですね。
11時から午後3時までに、150杯〜160杯のコーヒーを飲んでいただきました。
一か月ぶりの皆さんにお会いして、コーヒーメンバー達もみんな笑顔です。

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この日の朝、タクシーに大荷物を積み、コーヒーメンバーの小野寺さんと教会に向かいました。
そんな私達に運転手さんが「今日は何かあるんですか?」
チャリティディの概要をお話しすると、「ありがとうございます」と深く頭を下げる
初老の運転手さん。
はて?なぜに?と怪訝に思ったら、「石巻です。私、石巻の出身です」とのこと。
石巻に住むご家族のお話をしてくれ、その後は岩手県出身の小野寺さんと
話し込んでいました。
私達はみんなどこかで被災地につながっている。そう実感したひと時でした。

来年もチャリティディに呼んでいただければ、引き続きコーヒー無料提供に駆け付けようと
思っています。皆さん、またお会いできる日までお元気で!

祝日の11月3日木曜日、とすねっとさん企画のチャリティディに参加しました。

とすねっとが企画するこの催しは、福島から東京近郊に避難されている被災者の皆さんを対象にし催しで、こもれびコーヒーの参加はこれで三度目です。今回会場となったのは、神谷町の聖公会アンデレ教会。 東京タワーがすぐそばにそびえていて圧倒されます。

この日はバザーの他に、足湯、ソフトドリンク、お食事、ケニアの有機紅茶などのサービス、そして多肉植物の売店、法律相談、宅急便送付コーナー、そして親御さんが買い物で忙しくしている間にお子さんを預かるキッズプレーコーナーが大変充実していました。

教会の講堂では、七五三の写真撮影が行われていて、お母さんと子どもさんが嬉しそうにカメラに向かって微笑む姿が見えました。

教会の敷地をブラブラしていると、休憩所に子供達が並べたのか、ウッドテーブルにどんぐりがキレイに整列しています。思わず気持ちが柔らかくなってパチリ。

11時にバザー会場が開くと、訪れた皆さんがワイワイと建物の中に吸い込まれていきます。皆さんが買い物に落ち着いて、ホッと一息つきたくなったらコーヒーの出番です。前回、「このコーヒーは美味しいねぇ」と褒めてくれた方が本日もいらっしゃってます。何度か参加させてもらっていると、だんだんと顔見知りの方や子供達も増え、再会やちょっとした会話がとても嬉しいです。

避難されている皆さんのご苦労を思うと、いたたまれない気持ちになりますが、どうかお元気でいて欲しいと願います。次回は12月。また、皆さんに再会するのが楽しみです。

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11月2日の焙煎ミーティングの最後に、石川さんと小野寺さんのお誕生日を祝いました。

メンバーの誕生日には、Hさんが本人の希望を聞いてプレゼントを準備することになっています。10月31日が誕生日だった石川さんはパジャマ、11月1日に74歳になった小野寺パパは冬に向けてムートンブーツを所望、二人ともプレゼントをもらってご満悦です。小野寺さんは早速ムートンブーツに足を入れ、思わず岩手弁で「あっだげ!」。

最近、こもれびコーヒーを手伝ってくれているお茶の水大学の朝倉さんが、この日はスコーンを焼いてきてくれたので、バースディケーキならぬバースディスコーンを美味しくいただきました。石川さん、小野寺パパ、これからも益々元気で、こもれびコーヒーを助けて下さいね。良い一年になりますように。

(写真)石川さんはパジャマを手に、小野寺さんはムートンブーツを履いて。

去る10月1日土曜日、南青山のお寺、梅窓院の祖師堂にてビッグイシューサポートライブ
第二弾が行われました。このイベントは、シンガーソングライターで作家でもある寺尾紗穂
さんが、ビッグイシューをもっと多くの人に知ってもらいたい!との思いで企画し、ビッグイ
シュー、ひとさじの会、日本元気塾、MIDI INC.の協力によって進められ、実現しました。
もやいも企画段階から参加させていただいています。

寺尾さんは、サロンの常連さんだった故坂本さんをモデルにした曲も作られています。もやいが寺尾さんとつながったのも、坂本さんが縁を結んでくれたのが始まりです。

*寺尾紗穂さん公式ウェブサイト
http://www.tblegs.com/terao/win/
*「アジアの汗」プロモーションビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=JBvpqKFDd9w

今回のイベントでは、こもれびコーヒーの紹介、そして坂本さんが生前描いた絵も展示させてただきました。

~坂本さんの絵の前で。コーヒーチームの小野寺さんと大久保さん~ 

ライブ当日の1日、予報では雨でした。もやいはコーヒーチームによるコーヒー販売、碓氷&
南さんペアによる炊き出し、稲葉の座談会出席を担当していて、室内で行われる座談会
はともかくとして、コーヒー販売と炊き出し提供場所は会場の外。雨だったら客足に響くねー
と数日前から心配していたのですが、予想に反し、当日は何とも気持ちの良い秋晴れと
なりました。

会場の入口付近に駐車したイカしたキッチンカーは元気塾さんからお借りしたもの。その
中で碓氷&南ペアが黙々と野菜を刻み、仙台の郷土料理「おくずかけ」をこしらえます。
その隣では「ひとさじの会」のメンバー達が4時半起きして作った愛情いっぱいのおにぎり
がズラリ。これらは無料。出演アーティストをはじめ老若男女が列に並び、穏やかな秋の
空の下、舌鼓を打ちました。

こもれびコーヒーは、コーヒー販売に最も適した場所――禁煙エリアのすぐ隣にテントを
張って陣取り、Hさんが丁寧に入れたコーヒーに、マダムK子さんお手製のクッキーを付け、
お客様にサーブさせてもらいました。「お好きなクッキーを一つお選び下さい」と言うと、
お客様の顔がほころびます。えー、いいんですか?どっちにしようかしら?と喜んでいただ
けるのがとても嬉しいひととき。K子さん、いつもありがとうございます!

この日、こもれびコーヒーは予想を遥かに上回る人気でした。光照院の吉水さんが作って
下さったバルーンアートのお花がコーヒーテントに文字通り花を添えています。何とも可愛
らしいこもれびカフェの出現です。お花とコーヒーの香りに誘われて、お客様が大勢訪れて
下さいました。

会場ではcero、前野健太、タテタカコ、寺尾紗穂、ジンタらムータ、太陽バンド、当事者さ
んで結成されたブルースカイハーモニカバンド、バロン、ビューティフルハミングバード、
ムッシュかまやつが集まった観客をウットリさせたり興奮させたりしておりました。ライブを
満喫したお客さん達が口々に「いやぁ、すごかった!!」とか「涙が出た」などと感想を言い
ながら出てくるのを、半泣きになりそうなくらいに羨ましいと思いながら、晴れやかな表情の
皆さんがコーヒーを飲んでくれ、青空の下楽しそうに歓談するのを眩しいような気持ちで眺め
ておりました。普段は接点がないかもしれない当事者さんやお客さん、アーティストがここ
でつながって炊き出しやコーヒーを手に穏やかに会話を交わしているのが素敵でした。

アーティストのライブ目的で集まった皆さんは果たして貧困問題や座談会に興味があるのかしら?と心配をしていたのですが、この予想も大きく裏切られました。

一橋大学イノベーション研究センター長教授であり日本元気塾塾長の米倉誠一郎さんが
座長のTHE BIG ISSUE座談会、パネラーはビッグイシュー東京事務所マネージャーの
佐野未来さん、光照院の吉水さん、ビッグイシュー販売者のIさん、寺尾紗穂さん、もやい
の理事長稲葉で構成されています。米倉さんの軽快な司会で貧困問題に関する議論が進
められ、多くのお客さんが熱心に聞いて下さいました。私も座談会を聴いていて、素晴らし
い連携だなぁと感心し、横のつながりの大切さを再確認しました。米倉さんには、こもれび
コーヒーの宣伝もしていただいたお蔭で、座談会終了後、本当に一瞬でコーヒーが完売し
てしまいました。米倉さん、皆さん、ありがとうございました。

私は日頃から、日本の貧困問題を知って欲しいと願って活動をしていても、なかなか偏見
の壁は崩れず、一向になくならない自己責任論などに悩んでいるのですが、このイベント
にはとても不思議な力があり、貧困、貧困と声高に叫ぶまでもなくいろいろな人が集まり
混じり合い、違いの垣根をあっさりと超えて同じ場所に共存し、気持ちの良い時間を共有し
て笑って帰って行く。何だか不思議な現象を見たような気持ちでした。

寺尾さんと坂本さんの出会いから始まって、関係団体やアーティスト、そして集まって下さっ
たお客様がつながり、夢みたいな一日となりました。秋の晴天が、参加者の熱意がもたら
した好日。企画者の寺尾さんは、これを一夜で明ける夢で終わらせるつもりはなく、今後も
ずっと続けて行かれると宣言してらっしゃいます。もやいもこもれびコーヒーも来年の参加
を今から楽しみにしております。今回来られなかった方も来年は是非!!
〈小林〉

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9月11日、残暑の厳しい日曜日。 
こもれびコーヒーは、とすねっと企画のチャリティディ&祈りの集いに参加して参りました。
福島から東京に避難している方を対象としたこの催しで、各団体のボランティアによる
バザーや法律相談、音楽会やアロマセラピーなどが行われ、その一角にこもれびコーヒーも
カフェスペースを作らせてもらいました。この催しは、赤坂プリンスを出たあと、散り散りに
離れて暮らす被災者達をつなげる為の催しでもあります。赤坂プリンス滞在の頃から、
あるいはそれ以前から顔見知りだったお母さん達が、久しぶりに顔を合わせてテーブルを
囲み、真剣な顔で情報交換をしていました。

6月17日にイグナチオ教会で行われたイベントで、イギリス人アーティストのジェフ・リードが
似顔絵を描かせてもらった子供さんとそのご家族も二組お見えになり、お元気そうなその姿に
私達もホッとしたのでした。

さて、久しぶりの再会を果たした子供たちは、元気いっぱい。
特にボランティアさんにバルーンの刀を作ってもらった男子達が大興奮。
刀を手にした戦士になって、終始全力で会場を走り回って戦っておりました。
もやい理事長も刀を手に挑戦したのですが、たちまち四人くらいの男の子に囲まれボコボコに
される始末。私も5分と体力が持ちませんでした。

駆け回るから喉も乾く。子供たちはこもれびコーヒーの長テーブルを何度も訪れ、元気に
ソフトドリンクをおかわりし、ボランティアのSさんが作ってくれた手作りクッキー(オートミール&
ゴマ)を平らげてくれました。

慣れない土地での避難生活。福島に夫を残し、母子で暮らす方も多くいらっしゃいます。
まだまだ先の展望が何も見えず、ストレスや疲労は限界に近いことでしょう。
私達にできることは、たまのイベントでコーヒーやお菓子を出すことくらいですが、福島に
起こったこと、そこに住む人達のことを決して忘れてはいけない、他人事だと思っては
いけないと走り回る子供たちを見ていて強く思いました。

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2011年8月3日

先月、コーヒー焙煎チームの大事なメンバーでもあり、もやいの理事長でもある稲葉さんの四十ン回目のお誕生日がありました。

コーヒー焙煎チームからは本人リクエストの「やかん」が、コーヒー染めチームからはコーヒー染めの手ぬぐいがプレゼントされました。

稲葉さんの為に染めチームが心をこめて染めた手ぬぐいには、かわいいうさぎが白抜きされています。言わずと知れたご本人のニックネームですね。

染めチームがみんなでワイワイ盛り上がりながら笑顔いっぱいで作ってくれたに違いない世界で一つの手ぬぐい。 大事にしてくださいね。これからも体を大切に、お元気で激務をこなして下さい。

6月17日金曜日、前日からの雨が降り続く中、コーヒーチームは四谷のイグナチオ教会で
「とすねっと」さんの企画したチャリティディにこもれびコーヒーを無料提供しに行ってきました。
会場には所狭しとバザーの商品が並べられ、その端っこにこもれびコーヒーが出店します。
前回の岩手出張カフェの際にも協力して下さったK子さんと、火曜ボランティアのSさんが
焼いて下さった美味しそうなクッキーも並べ、スタッフ達でコーヒーとウバ紅茶を準備しました。

会場のバザー用品を熱心に見て回るお客さんの多くは、福島から避難されている方達です。
東京の避難所を出た後に必要になる台所用品、電化製品、食器などを調達する必要があります。
みんな一生懸命に並べられた商品を選んでいました。

今回のこもれびカフェ、コーヒー提供のほかにも目玉がありました。
「無料似顔絵コーナー」です。
似顔絵を担当して下さったのは、「もやい」とも理事長の稲葉と長~い付き合いになる、
福島在住イギリス人アーティストのジェフ・リードさんと、先日は岩手でも似顔絵を描いて好評
だった元漫画家のもやいボランティアMさん。ジェフさんは、何とご自宅のある奥会津から、
自転車で駆け付けてくれました!! 「クリーンエナジー」と得意そうに言う割には、「元気?」と
聞くと「ちょっと疲れが・・・」と疲労が抜けない様子。15時間も自転車漕いだのだから当然と
言えば当然です。

似顔絵コーナーは、お子さん連れに大人気でした。ジェフさんも、Mさんも休む暇がないほどに
沢山の肖像画を描き、喜んでいただけました。

ジェフさんの描いた被災地を逃れた子供たちの肖像は、夏のFUJI ROCKに展示され、同時にウェブでも公開されて世界に発信される予定です。

福島から避難する皆さんの声が聞けた、とても有意義な一日でした。

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こもれびコーヒーチーム、岩手で出張カフェを開いてきました。
メンバーは理事長含めるコーヒーメンバー3人と別団体から参加してくれた
2人の合計5名です。

4月30日の朝から出掛け、三泊四日の短い間ではありましたが、岩手県
大船渡市の避難所二か所と遠野のボランティアセンターでこもれびコーヒーを
淹れ、避難所にいらっしゃる皆さんと交流してまいりました。

コーヒーを落とし始めると、「良い香りに誘われてやってきました」と人が集まり始め、
「コーヒーなんて本当に久しぶり!とっても美味しかった!」との嬉しい言葉に私達は全員胸がいっぱいになったのでした。

詳しくは以下のブログをご覧ください。

http://www.moyai.net/modules/d3blog/details.php?bid=1260

「こもれびコーヒーを岩手の被災地で出してきました・上」

http://www.moyai.net/modules/d3blog/details.php?bid=1261

「こもれびコーヒーを岩手の被災地で出してきました・下」
 

瓦礫の山となった町を前に茫然自失と立ちつくし、私達は何をしたら良いのか、
どこから始めたら良いのか分からなくなってしまいます。しかし、何もかもを失いながらも
必死で生きる多くの人たちが、また再び絶望することなく、一日も早く安心のできる
住まいと生活を取り戻せるよう願ってやみません。私達に何ができるのか、
コーヒー隊となって現地に出入りしながら模索しようと思います。(2011年5月9日)

2011年3月23日 

地震の影響で、一週間ほどお休みをいただいていた「こもれびコーヒー」ですが、         

今週から通常業務に戻りました。今後ともどうぞ「こもれびコーヒー」及びメンバー達を      

宜しくお願い申し上げます。

2011年3月15日(火)
去る3月11日、未曽有の大地震が東北地方を襲いました。
その威力は凄まじく、北海道から北陸、東京までの広いエリアを激しく揺さぶり、
大津波を起こし、東北地方を中心に甚大な被害を残しました。
連日テレビに映し出される悲惨な光景に、私達はただただ言葉を失っています。

このたびの地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私達も東京で被災しましたが、こもれび荘の焙煎部屋にある焙煎機は
辛うじて無事でした。チームメンバーもみな無事でしたので、今週も普段通りの
営業をするつもりが、事態はなかなか好転しません。 そこで、スタッフみんなで
相談した結果、焙煎をはじめとする<もやい>の活動を しばらくお休みさせて
いただくことになりました。
定期便のお客様、単品でご注文を頂いたお客様にはご迷惑をお掛けして
心苦しい限りですが、どうぞご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

こもれび焙煎スタッフ一同

2011年1月5日

新年明けましておめでとうございます。

皆さんはどのようにお正月を過ごされたのでしょうか?

今年が皆さんにとりまして、少しでも良い年になりますよう、願っております。

今年も【こもれびコーヒー】を、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、新年早々ではありますが、大切なお知らせです。    

昨年、大きな地震により災害を受けたハイチに、少しでも力になれればと思い、

ハイチブレンドを販売させていただいておりましたが、ハイチ産生豆の入手が                      

困難な状態になりましたので、『ハイチブレンド』の販売を一時停止させていただくことに

致しました。

昨年の地震は、生産地に直接の被害こそ与えませんでしたが、首都機能を壊滅状態に        

陥らせました。3年前のハリケーン被害からの立ち直りも遅れているようです。 

現地では、今がまさに収穫時期ですが、果たしてどれくらいの収穫が見込めるかも

不透明です。 収穫が出来れば、日本にも輸入されると思いますので、また販売を

開始させていただきます。

尚、現時点で『ハイチブレンド』のご注文をいただいているお客様(定期便を含む)に             

関しましては、最後まで『ハイチブレンド』をお届け致しますので、どうぞご安心下さい。

『ハイチブレンド』の今後や、新しいブレンドに関しましては、はっきりし次第お知らせ

致しますの で、今しばらくお待ち下さいませ。よろしくご理解下さいますよう、

お願い申し上げます。

                                こもれびコーヒースタッフ一同

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井上さん誕生日blog2.jpg

2011年1月21日

1月11日はこもれび焙煎チームメンバー井上さんのお誕生日でした。

19日水曜日の定例会議後にプレゼントとカードをお渡ししました。                    

焙煎チームでは、誕生日が近づくと「欲しいもの」を申告してもらいます

最近では時計、健康枕などがありましたが、井上さんがリクエストしたのは、

薄手のジャンパーでした。

リクエストが決まると、Hさんがインターネットを駆使し、本人の希望に

一番近そうなもので且つ見た目も良く、そして予算内に収まるものを 

探して購入してくれます。その間に、こっそりとカードがメンバーの手から手へ。

その途中でうっかりカードやプレゼントが本人の目に触れてしまっても、

本人は気付かないフリをしてくれます。

こうして、会議の最後に「おめでとうございまーす!!」となるわけです。

プレゼントされたジャンパー、とてもお似合いです。

ちょっときついお腹周りはダイエットして下さい。 

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2010年12月29日

慌ただしい日々に追いまくられて夢中に過ごしてきましたが、

ふと気が付けば今年も残す所あと2日です。早いものですね。

この一年は皆さんにとってどんな年でしたか?

こもれびコーヒーの仲間たちが、来年も元気で美味しい  

コーヒーを焙煎し皆さんに喜んでもらえますように。 

Hさんが焙煎機の前にお飾り、お神酒、盛り塩をしてくれました。

来年も、どうぞ「こもれびコーヒー」を宜しくお願い致します。

去る11月12日にコーヒー焙煎チームの懇親会をしました。

この秋は学祭やイベント続きで焙煎メンバーは大忙しでした。

そのせいで、大事なお客様からコーヒーのご注文をいただいても、

お届けまで時間が掛かってしまった場合もありました。

寛容な心でお待ち下さった皆さん、本当にありがとうございました!

そんな忙しさもようやく一段落したので、新しいメンバー石橋さんの

歓迎会兼お疲れ様会を開こうということになったのです。

 

飯田橋の居酒屋に集まったコーヒー焙煎、コーヒー染めの

メンバーら合わせて12人。

Hさんが事前に決めてくれたコースを次から次へと平らげました。

普段は作業に集中していて無口なメンバーも、この夜はお酒を手に

ニコニコ饒舌です。あちこちで笑い声が上がる楽しい夜でした。

 

知らない者同士が一緒に働いているといろいろな事がありますが、

これからも皆、時には話し合ったりケンカしたりもしながら仲良く、

お客様に喜んでもらえるコーヒーを一緒に作っていきましょうね。

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こもれびコーヒーは、東京新宿区にあるNPO法人自立生活サポートセンター・もやいが運営する交流サロンです。フェアトレードのコーヒー豆を焙煎し独自のブレンドを作るという過程を通して、多くの当事者(生活困窮者)が作業にかかわり、喜びと自信を共有するスペースです。また「世界の貧困問題と日本の貧困問題をつなぐ」という大きな課題に取り組んでいます。
アートのワークショップやコーヒーの試飲会などを開催し、地域との交流にも取り組んでいます。